オンライン講義YouTube配信実録(3)ー音ズレ編
配信の手順には慣れてきましたが、わりと大きな問題が出てきました。音ズレです。解決策は見えません。とりあえず問題を共有します。
問題
カメラからミキサーを通じて入力した映像と音声を、OBSを通じてYouTubeに配信しているのですが、音がズレます。基本的に音声に対して映像が遅くなります。
英語ではout of syncと言うんですね、勉強になりました。
害のない問題
音はズレるものだと思っていたので、つねに本配信の前にテスト配信をして、そこでズレを確認し、OBSの「オーディオの詳細プロパティ」で調整していました。接続環境に依存するでしょうが、おおむね音を200ms遅らせることでちゃんとシンクしていました。これには何の問題もありませんでした。
害のある問題
問題は、配信中にズレの程度が変化するようになった、ということです。配信後5分くらいからズレ始めているようです。しかも2パターンあるようです。
- だんだんと単調にズレが大きくなる。
- いったんズレが大きくなったあと、自然に解消する。しかしまたズレる。
のんびりした配信ならいったん止めてOBSを操作すればいいのですが、かなりスピーディな講義なので途中で操作するのも難しそうです。
また、それ以前とハード・ソフトの設定を(少なくとも気づく範囲では)変えていないのに、突然問題が発生するようになったので、ちょっと困ってしまいます。
いろいろググってみましたが、類似の問題は見つかりましたが、有効な解決策は出ていないという状況のようです。
ハードウェア
ハード、ソフトの設定を説明しておきます。まずハードウェアから。
- カメラ Lumix G8
- ワイヤレスマイク Wireless Go (カメラに接続してHDMIでミキサーへ)
- ミキサー Roland V-02HD (HDMIで出力してキャプチャデバイスへ)
- キャプチャボード (ミキサーからのHDMIを受け取ってUSBでMacBook Proへ)
- MacBook Pro 16
このあと見るように、ソフトウェアの問題ではなく、上記のうち安物のキャプチャボードあたりが悪さをしてるんではないかという気がしてきています。他の機材はそこそこちゃんとしてるものですし、MBP16のスペックも十分だと思います。配信時のCPU使用率は3%程度です。それでもズレます。
ソフトウェアなど
ソフトウェアは関係するのは
- OBS
だけですね。本配信では一緒にZoomなども動かしてますが、テスト環境でOBSのみで動かしても問題は再現しました。ただし、OBSはターミナルから起動させています:
まあこれも関係ないでしょうね。
OBSの主な設定は
- エンコーダ:アップルVT H264 ハードウェアエンコーダ
- ビットレート:2500 or 5000 Kbps
- 音声サンプリングレート:44.1kHz or 48kHz
- 基本解像度・出力解像度:ともに1920x1080
音声のサンプリングレートを変えればよいという情報もありましたが、どちらでも問題は再現します。(追記:いちど44.1kHzから48kHzに変更した直後は30分ほどズレることなく配信できました。しかし、次の配信ではズレるようになりました(絶望)。)
ネット接続速度は、大学の有線LANなのでめちゃ速いです。常時1000Mbps弱出ています。MBPのスペックと合わせて、かなりラグジュアリーな環境なのにどうしてでしょうね。
ということで、ハードウェアがあやしいのではないかと見て、次はV-02HDではなく、Atem Mini Proでやってみます(キャプチャボードがいらないので)。