オンライン講義YouTube配信実録(8)―新・音ズレ編+スイッチャーこぼれ話
スイッチャーを変えても音ズレ出ちゃったね…ということで
途方に暮れていたのですが、ちょっと気になっていたこともありました。
気になっていたこと
今回の配信の特徴は、
- カメラとスライドの映像を切り替えたりPinPで合成したりと、かなり異なる解像度(でいいのかしら)の映像データを扱っているところ
- ただし音声はカメラに接続したマイクからの音声で一定だというところ
です。
YouTubeに配信しているときも、スライドを映しているときは「ビットレート低すぎですけど大丈夫?」と聞かれ、カメラ映像を映しているときは「ビットレート高すぎしんどい」と言われ、という状態です(そういうアラートメッセージが管理画面に出るんです)。
このあたりにヒントというか原因があるんではないかなと思っていたところに、次のようなお助けツイートをいただきました。
FF外から失礼します。人物用カメラからマイクの音声を入力して、カメラの音声としてATEM Miniに入力してみてください。ただし、人物はずっとPinPで表示させる必要があります。これで音は人物とはズレないはずです。以上です。
— 神沼三平太@恐怖箱 祟目百物語 (@3peta) 2020年8月2日
前半は現行のセッティングなのでよいとして、「人物はずっとPinPで表示させる必要があります」あたりが、私の推測とわりと合致します。つまり、カメラの映像が映されていない間にズレが生じているのではないかということです。
ただし、ずっとPinPで表示させるのは現実的でないので困ったな、というところに、
あとはMacでOBSを使っている場合は、プレビューを切ると改善する可能性が高いです。こちらもお試しください。
— 神沼三平太@恐怖箱 祟目百物語 (@3peta) 2020年8月2日
ともいただきました。つまり、OBSで配信している映像を映している画面を切るのですね。そんなことで変わるのかしら、とも思いましたが、他の方から「どの段階でズレてるのか確かめるといいよ」ともアドバイスいただいたので、テストしてみることにしました。
テスト
(1) まず、音ズレが生じるであろう方法で配信しました。スイッチャーはV-02HDを使いました(Atem Mini Proでも同じだとは思いますが)。
- OBSでプレビューを表示させて配信
- カメラ映像が表示されていない時間を作る
要するにこれまでと同様、です。すると、見事音ズレが再現しました。そして、
- V-02HDの映像・音声モニターではズレていないが、
- OBSのプレビュー映像と音声モニターではズレている (配信前はズレてなかった)
ということがわかりました。このOBSでのズレがYouTubeに反映されているんでしょうね。
このズレはOBSを再起動すると直るようですが、1回の再起動では直らないときもありました。2回やれば直ります(たぶん)。
(2) OBSが悪さをしてるんだろうという蓋然性が高まったので、教えてもらった方法を試します。つまり、プレビューを無効化しました。すると、いまのところ音ズレは生じていません。これは期待できるんではないでしょうか。
とはいえ「生じない」というのはなかなか完全に立証できるようなことではないので、過剰な期待はせず、しばらくこの方法を試したいと思います。プレビュー使えないのは操作の観点からするとわりと厳しいんですけどね。
Atem Mini Pro vs V-02HD
スイッチャーのせいではなさそうということで、改めてAtem Mini Proを使うかV-02HDを使うか、選ぶことができるわけですが、Atem Mini Proのひとつの欠点は、PinPの「主と従」をワンタッチで切り替えられないことです。つまり、
「スライド+右隅に講師カメラ」↔「講師カメラ映像+右隅にスライド」
の切り替えですね。ソフトウェアで設定を変えればできるんですが、ワンタッチではできない(たぶん)。対してこれができる、というのがV-02HDのいいところです。
この帯に短し襷に長し感、V-1HDまでいくと解消されるんでしょうか。
PinPと言えば、Zoomがこのあたりをなぎ倒す感じのアップデートを出したようですが、
なんかZoomのことは好きになれないですねえ。ふだんミーティングで使っているからでしょうね。