論理学と関係ないですが、情報としては価値があると思いますので共有します。
いま、わたしの本務先で、YouTubeで配信するオンライン講義シリーズを提供しています。わたしは講義をする立場ではなく、カメラやPCを操作して配信を行う役割です。そこで、配信をどのようにやっているか、どこがうまくいったか、どこで失敗したか、などなどを差し障りのない範囲で共有していこうと思います。
以前にやった論理学のオンライン集中講義の配信についてはこちら。
配信内容
今回は、講義開始に先立ってのオリエンテーションの配信です。
立て付けは以下のとおりでした。
- 基本的に、先生と聞き手の2人で話を進める→マイクが2本必要
- スライドも用いる→スライドとカメラの切り替え、PinP (ワイプ) が必要
- 途中で動画も流す
- YouTubeでライブ配信、Twitterライブでもかんたんに配信する。
比較的スムーズにいきましたが、ワンオペは厳しいなあという感想です。
機材
- MacBook Pro 16インチ (MBP, 配信メイン機)
- Macbook 12インチ (スライド操作用)
- Atem Mini Pro (AMP, 映像・音声ミキサー)
- Panasonic Lumix G8 (カメラ)
- Rode Wireless Go ×2 (ワイヤレスマイク)
- Neewer LEDライト480 LED (照明)
- 各種ケーブル
- iPad (YouTubeモニター用)
- iPhone (Twitterライブ用)
今回は回線は部屋にあるWifiで、上りが60Mbpsくらいありました。十分ですね。
配線は画像のような感じ。
カメラとスライド操作用PCの映像、およびワイヤレスマイクの音声をAMPに取り込んで、それをMBPに送るという仕組みです。
AMPを使った理由は、3.5mmミニプラグのマイク入力が2個あるから(だけ)です。V-02HDというスイッチャーも持ってるんですがあれはHDMIでしかマイク入力できないんです。ともあれ、こういうの、ほしいですね↓
あるいは、複数人の声をきれいにとれる据え置き型のマイクがほしい!情報求む。
OBS設定
「シーン」を(1)開始前、(2)通常配信、(3)動画再生、(4)終了後、の4種類作りました。
- 開始前:「画像スライドショー」
- 通常配信:「映像キャプチャデバイス」と「音声入力キャプチャ」でAMPの映像音声を流す
- 動画再生:「メディアソース」で再生したい動画を登録すると、思いのほかかんたんに、そしてきれいに流れたので感動
- 終了後:「画像」
「音声入力キャプチャ」のマイク音声に「ノイズ抑制」のフィルタを強めにかけました(-60dbくらい)。狭いところでやっているので、MBPのファンの音を拾ってしまうんです。
ともあれ、シーンを予め設定しておけば、わりとスムーズに切り替えできますね。
設営
以上の機材の設営自体は20分くらいでできますね。
設営が終わったら、テスト用のYouTube URLからテスト配信をします。
それをiPadでモニターして、主に音声のテストをします。音量と、映像と音のズレのチェックですね。今回はOBSで300ms音声を遅らせるとまずまずだったように思います。
テストは10分くらいあればいいでしょうか。とにかく、設営からテスト、本配信までのプロセスを練習して、何度もイメージしておくのがだいじです。
配信
配信が始まったら、iPadでモニターしつつ、AMPでスライドとカメラ映像の切り替え(PinP含む)、OBSでシーンの切り替えを行います。
YouTube上の配信映像・音声はかなり遅れて届くので、現場の切り替えのタイミングがわからなくなってきます。あまりずっとモニターする必要はないかもしれませんね。
YouTubeに加えて、iPhoneからTwitterライブ(Periscopeから)もするように命じられたので、そちらも同時に流します。こちらはモニターもせずほったらかしです。
映像やシーンの切り替えをしていると、YouTubeのコメントまではなかなかフォローできませんね。でもこれも練習とイメージトレーニングの問題でしょうか。
失敗
配信は基本的にきれいな映像と音で成功したと思いますが、YouTubeの配信を切ったあと安心して、Twitterライブを終了するのを忘れてました。あまり実害はなかったと思いますが。ほんとどれだけ緊張感をもっていても(あるいは緊張しているからこそ)なかなかすべてに気を配るのは難しいです。
次回からはこれにZoomミーティングが加わります。ワンオペでほんとだいじょうぶでしょうか。