オンライン講義YouTube配信実録(2)
前回のこれ
の続きです。大失敗したら書かなかったと思いますが、ひとまず大過なくスタートしたので書きます。機材だけでなくオペの問題などについても触れたいと思います。配信担当の人間のアタマの中のぐちゃぐちゃ具合をそのまま出しただけで、あまり有益情報はないかもしれません。
配信内容
次のような立て付けで考えていました。
- 1時間ほどのZoomでの少人数の学生を相手にしたオンライン講義
- その様子をYouTubeライブで配信
- 同時にTwitterライブでも簡易配信(iPhone上のPeriscopeで)
- 以上を基本1日2コマ×土日の2日
Zoomミーティングから直接YouTube配信は可能で、それがかんたんではあるのですが、どうにも画質が悪い。先生方のお顔はともかく、スライドがぼやけて見えないとなるとちょっとどうしようもないので、次のような機材で臨みました。(Zoomを高画質配信してる感じのをときどき見るんですがあれはいったいどうやってんのでしょうね。)
機材・配線など
機材の中身は前回とほとんど同じです。
- カメラとスライドの映像をミキサー(V-02HD)経由でMBPに取り込む。
- MBPに取り込んだ映像・音声データはOBS (→YouTube) とZoomの両方で利用する(よりよい画質で配信できる)
- V-02HDから来たデータをそのまま配信するモードと、Zoomの画面・音声をOBSに取り込んで配信するモード(Zoom上で質疑応答が行われるとき)の2つを用意する
最後のポイントをmacOSで実現するのはわりと苦労します。配信するならWindows PCのほうがいいと思います。次のような先人の知恵をお借りします。
音声の取り込みはsoundflowerやLadioCastを使うのがスタンダードだと思いますが、どうもそれでは機能せず、結局background musicという仮想ミキサーを導入するとうまくいきました。
と、苦労したのですが、配信中に上記のモード切り替えを行うのにちょっとリスクを感じて、Zoomモードは取りやめにしました。。
開始前にZoomの参加者も含めて音声チェックなどしたかったのですができなかったことと、配信者のMBPからZoomミーティングを開いているので、それを講師の先生にどう見てもらうかが解決しなかったためです。
後者は、一人で授業やりながらZoom開いてYouTube配信してるなら生じない問題です。このあたりの配線というか段取りというか、考えれば考えるほどアタマが痛くなってきます。
オペ
ワンオペ前提でいろいろと想定して、ほぼ想定どおりに何とかこなせるということはわかりましたが、まあ移動込みの1日2回設営×2日×高温多湿はふつうに体力的にきついですね笑。
それに、Zoomミーティング開始、Twitterライブ配信開始、カメラ録画開始、YouTubeライブ配信開始、と順々に開始するのですが、ワンオペだと、どう考えてもこのうちカメラ録画を忘れますね。次回から紙に段取りを書いておくことにします。
先生にYouTubeのチャット欄の反応をどう伝えるか (講義中は見る余裕はない) 悩んだのですが、質問をピックアップしてmacOSの「メモ」にコピペしていって、質疑応答の時間にiPad上の「メモ」から見てもらう方式にしました。リアルタイムで更新できるのでこれはよいソリューションでした。
そんなわけで、配信中も、ミキサーでカメラとスライド、ピクチャー・イン・ピクチャーの切り替えをしながら、ZoomとYouTubeのチャットをチェックするという、わりと忙しい時間が続きます。
このあたり分業したいところですが、(まず人がいないのと) 分業のためにはまた別のデバイスが必要になって、そのネット接続にも気を遣わないといけないし、上の「メモ」連携もどうするか考えないといけないとかで、これはこれでしんどくなってきて、ワンオペでいいかと諦めてしまっているのが現状です。
まあなんとかなるでしょう。次回あたりで諸々が固まって巡航モードに入れればいいなと思ってます。